そこら中にある効くか効かないか分からない「高額なダイエットサプリ」を試そうかと迷っているあなたへ。
とりあえず「イヌリン」もしくは「難消化性デキストリン」といった水溶性食物繊維を飲んでみて、サプリを使った気になってみてはいかがでしょう?
そういう提案です。
あまり聞き慣れない物質かもしれないですが、難消化性デキストリンとは
- トクホ(特定保健用食品)の飲み物
- 糖質や脂肪の吸収を抑えるサプリメント
などに入っているものです。
原料の多くはトウモロコシだそうです。
イヌリンもほとんど同じと考えていいと思います。
違いはチコリが原料になっていることが多く、より腸内細菌のエサになりやすいという程度です。
youtubeなどで広告を流しているようなサプリメントはどれほど効果があるのか分かりませんが、確実にコスパは悪いです。(というか詐欺商品だと思っています。)
それに「一ヶ月で10kg痩せた」とか「脂肪が筋肉に変わる」とか「飲むだけで…」というのは明らかに誇大広告・嘘・詐欺です。
現状、最も有力とされているダイエットの考え方はカロリー計算になります。
カロリー計算上では、1kgの脂肪を消費するのに約7,200kcalのカロリー消費が必要とされています。
つまり、一か月で10kg落とすとするならばその10倍、一か月で72,000kcal分食べないようにするor消費する必要があるわけです。
それを一日分に換算すると2,160kcalとなり、今食べている食事内容からその分マイナスにする必要があるというわけです。
おそらく計算してみれば、ほとんど断食のような生活になるはずです。
確かに体重だけに着目すれば一か月-10kgは可能かもしれませんが、ただ食わないだけでは脂肪よりも先に筋肉が減ってゆきます。
それに骨や内臓の機能など、健康にかかわる部分に支障をきたす可能性が高いです。
一か月で10kg瘦せることがどれだけリスキーな事か理解するべきです。
ダイエット=無駄な脂肪を減らし、筋肉を維持する。
つまりメリハリのある身体を作るというのなら、それはボディビルダー達を参考にするべきです。
体脂肪を効率的に減らす方法について、最も進んでいるのは世界のボディビルダー達ですから。
これから記載する内容は、巷のダイエットサプリはすべて詐欺商品だろうという私の思い込みからきていますので「誰々がCMしているから効果が期待できる」だとか「感情に訴えかけてくるフレーズが気に入った」という方には向きません。
ちなみにボディビルダーたちも関係ありませんのであしからず。
イヌリンや難消化性デキストリンをすすめる理由
私が水溶性食物繊維をすすめる理由は主に3つあります。
- 値段が安い
- 効果が実感できる
- デメリットが少ない
以上。
では詳しく説明します。
値段について
単体で購入すれば、1kgあたり1,700円程度です。
例えば500mlジュースに入っている難消化性デキストリンはせいぜい5~10gです。
そうすると1回あたり17円。
激安です。
しかもアマゾンでもどこでも売っています。
トクホの製品は少し値段が高いですが、自分で入れた方がコスパが高い。
ただそれだけのことです。
イヌリン・難消化性デキストリンに期待できる効果
これらはいわゆる食物繊維です。
効果の信憑性については、実際に体験できたものからメーカーの情報まで色々ですが、一応「トクホ:特定保健用食品」にも認定されているのでね。
ある程度信用してもいいと思います。
特定保健用食品は、からだの生理学的機能などに影響を与える保健効能成分(関与成分)を含み、その摂取により、特定の保健の目的が期待できる旨の表示(保健の用途の表示)をする食品。
特定保健用食品として販売するには、食品ごとに食品の有効性や安全性について国の審査を受け、許可を得なければならない。(健康増進法第43条第1項)
ちなみに粉末状になっているので、水に入れて混ぜるとすぐに溶けます。
そして、うっす~ら甘みがあるのですごく飲みやすいです。
効果① 糖質の吸収を緩やかにする
食事と一緒に水溶性食物繊維を摂取すると、糖質の分解・吸収が抑制されます。
糖質の分解や吸収が抑制されるということは、食事後の血糖値の上昇が緩やかになるという事。
このような「糖質の吸収度合い」を数値化したものがGI値と呼ばれ、ダイエットでは度々話題になるかと思います。
つまり、難消化性デキストリンを食事と一緒にとれば、GI値を下げることが出来るという事になり、結果として、食べた糖質が脂肪になりにくいという事になります。
血糖値の急上昇が肥満の原因になるという考えは「エネルギーを急に吸収する➡消費が間に合わず体の中ではエネルギー過剰な状態が長く続く➡その分脂肪に蓄えられる」といった感じです。
しかも、血糖値の乱高下は肥満だけでなく、健康にも悪影響があるとされているので気を付けたいところです。
糖質の分解・吸収の抑制については、ラットや人の実験で確認されているようですが、実際に実験した人の記事では逆転してるなんてこともあるので何とも言えません。
効果② お腹の調子を整える
イヌリンや難消化性デキストリンといった水溶性食物繊維は食事が欧米化した日本人に向け、食物繊維を補う目的で作られたものなので「整腸作用」や「便秘の改善」が認められています。
それに、食物繊維が大腸内で分解・発酵されるとビフィズス菌などの善玉菌が増えやすくなります 。
有害物質などを吸着して体外に出す役割も持っているそうです。
これは私の実体験からですが、飲んでいる間は確実に便のカサが増えます。
そして回数も増えます。
元々便秘ではないので何とも言い難いですが、整腸作用や水を含む性質から便秘改善には少なからず効果があると思います。
効果③ 脂質の吸収を緩やかにする
糖質と同じように、脂質についても吸収を緩やかにする効果があります 。
効果④ ミネラルの吸収促進
糖質や脂質の吸収を抑制するとは逆に、ミネラルについては吸収を促進させることが分かっています。
吸収が促進される代表的なものは
- カルシウム
- マグネシウム
- 鉄
- 亜鉛
などです。
デメリットが少ない
デメリットが少ない。
と言うか無いです。
少なくとも私は知りません。
元々チコリやトウモロコシ等から抽出した食物繊維であって、体にもほとんど吸収されずに排出されますから、特に体に害があるという報告も見当たりません。
どのくらいの量をとればいいのか?
一般的に食物繊維の必要量は一日24g以上と言われていますが、あくまで通常の食生活での話です。
もりもり野菜を食べているような人であれば要らないかも。不足している程度なら補助的にとれば良いと思います。
ダイエットが目的ならもっと多くとって構わないと思います。
私の経験上、一日50g程度とってもまったく問題ありませんでした。
500mlのシェーカーに50gほど溶かして会社に持って行っています。
売ってるサプリメントの原料に注目してみる
食品の後ろには原材料が書いてあるんですが見たことありますか?
あれ実は使用した重量の割合が高い順番に表記するという決まりになっています。
なので、一番多いものが最初に書かれているんです。
糖質の吸収を抑えるような商品の中には、難消化性デキストリンが一番目に表記されていることが多い。
今度裏を確認してみてください。
そして、そのサプリの価格とこれらの価格を比べてみてくださいよ。
広告費にお金を払う必要はないと思います。
コメントを残す コメントをキャンセル