今まで自分の作業場を整地するのにスコップやクワなど人力メインでやってきましたが、どうにも建機を使ってみたくなったので、ユンボをレンタルすべく「小型車両系建設機械」の特別教育を受けてきました。
ユンボっていうのはこういうやつですね↓
ちなみに何でもかんでもユンボやパワーショベルなどと呼んじゃってますが、実はユンボはレンタルのニッケンの登録商標、パワーショベルはコマツ(小松製作所)が使っていた名称だそうです。
これらは教習テキストによると「パワー・ショベル」または「ドラグ・ショベル」という名称で統一しているようです。
戦車に付いているような足回りも「キャタピラ」と呼ぶことが多いと思いますが、これもアメリカの建機メーカー「キャタピラー社」に由来したものであるというのは有名な話。
日本語だと「無限軌道」と言ったりします。
とまぁ、建機の呼び方は色々あって分かりにくいですよね。
話がズレましたが、私の使いたい建機は油圧ショベルであり、なるべく手軽に運転の資格を手に入れることが出来るのが「小型車両系建設機械の特別教育」というわけです。
運転できる資格
建機の資格は免許という形ではなく、講習や教育を受けることによって取得できます。
もっとも、これらの資格は「労働安全衛生法」によって規定されているので、業務に従事する場合に必要になる資格です。
だから、個人で建機を購入して自分の敷地で作業する分には資格が無くても問題ないとは思います。
だがしかし、建機をレンタルする場合は資格の提示を求められることがほとんどだと思うので、資格は取る必要があります。
それに初めてだと運転の仕方も分からないですからね。
油圧ショベルの場合は機体質量が3t以上か3t未満かによって分類されます。
機体質量3t以上 | 機体質量3t未満 | 備考 | |
掘削用機械 | 技能講習修了者 | 特別教育修了者 | 公道での運転は別途免許必要 |
技能講習を受ければ3t以上も運転できるので、いきなり挑戦したところですが、何も資格を持っていない者が技能講習を受ける場合は5日間・97,000円もかかります。
普通に仕事している身としては5日も連続で休むわけには行かないので、おとなしく特別教育にしておきました。
これなら2日・16,000円で取得可能です。
特別教育で乗れる車体は3t未満の物に限られてしまいますが、DIYの作業内容なら十分すぎる大きさです。
デカくなるとレンタル料もかさんで、運ぶのも大変なのでね。
講習の内容
講習は全国の建機メーカーなどで実施されているので「建機 教習所」とググれば出てきます。
私は神奈川のIHI技術教習所で受講してきました。
ココは何年か前に移転してきたようで、建物や設備全般がキレイでとても快適でした。
しいて言えば椅子が微妙にリクライニングするので、1日目の座学がきつかったくらいですかね。
講習は2日間で、1日目は座学、2日目が実地訓練です。
どちらも確認テストがありますが、ポイントは教えてくれるので、まじめに聞いていれば問題なく受かります。
1日目:座学
車両系建設機械には色々種類がありますが、それぞれ運転するには資格も違うので、まずはそういった機械の種類や資格の区分などを学びます。
次いで機械の構造や仕組み、操作方法などに移りますが、建機って駆動も油圧で動いているんですね。
知らなかった…
あとは安全、災害事例、電気や力学、法令など。
簡単ですが土木工事に関する知識もありました。
土木関係の仕事をしている人からすれば、今更聞く必要もないくらいごくごく基本的な内容だろうと思いますが、素人の自分からすれば興味深い内容ばかりでためになります。
1日目はおさらいの試験をして、受かればおしまい。
さて次の日は実地訓練です。
2日目:実地訓練
実地訓練は実際にドラグショベルに乗って操作練習をします。
大半の受講者は土建屋関係が多いでしょうから、資格は無くとも操作経験がある人も結構いると思うんですよね。
経験がある人なら気が楽だと思いますが、何の経験もない者がいきなりデカい建機を運転するのは中々緊張しますよ。
教習所の構内には「砕石」が溜めてあるところがあるので、その近くで朝から夕方までショベル操作の練習をします。
初めに講師が運転するので、その動きを真似るように練習をするだけです。
ですが、私ら受講者は操作方法をテキストで見ただけです。
緊張するぜぇ…
操作する動きは別段難しいこともないですが、バケットを上げてから旋回して前進、そこで砕石をすくって旋回(ダンプに入れる動作のつもり)をしてまた戻す。
そしたらまた開始位置まで移動して終わりです。
最初はおっかなびっくりしていた操作ですが、実際に運転してみると油圧なので、ゆっくりレバーを動かせばアームなどの動きもゆっくりになります。
なので動きを確認しながら操作すれば、初めてでも意外とイケました。
レバー操作も慣れてくれば前後左右だけでなく、斜めに動かすことで滑らかに動かすことも可能です。
慣れないうちはロボットのように、アームを伸ばす、下げる、バケットですくう、アームを上げると単調な動きになりますが、段々人の腕のような滑らかな動きを再現することが出来るようになってきました。
受講者が結構いたので、自分の番になるまでは他人の操作を見てイメージトレーニングします。
というかそれくらいしかやることが無いです。
時間になったら練習した動作を見せて、講師がOKを出せば無事に2日間の教育が終了します。
という事で無事に資格取得できました。
これで晴れてドラグショベルを運転できます!
レンタル機を使うには、ショベルとそれを運ぶためのトラックも借りないといけませんが、人力での作業よりははるか強力になることは明らかです。
作業するのが楽しみですねぇ。
コメントを残す コメントをキャンセル