これまでの砥石に別れを告げ、ダイヤモンド砥石を使ってみました。
そうすると…
あまりの切れ味に驚愕しました。
※正しくは研ぎ味?削り味?
包丁は料理に欠かせない道具ですが、意外と切れないまま使っている人いると思うんですよね。
今までは安物の砥石を使ってそれなりに研げていたので、ダイヤモンドの砥石を買おうとは思わなかったんですが、今回はなぜか急に興味がわいて購入しました。
手軽な「シャープナー」も色々売っていますが、アレって結局その場しのぎなんですよね…
使い続けるうちに刃先の形が変わって、取り返しのつかないことになる…
やっぱり砥石でちゃんと研いだ方が切れるようになるし、長続きしますよ。
SK11の両面ダイヤモンド砥石の使い方
今回買ったダイヤモンド砥石はSK11の
「両面ダイヤモンド砥石」#400(荒砥ぎ)#1000(中仕上げ)
です。
※SK11は藤原産業のスタンダードブランド。
水を付けてやさ~しく研ぐだけ
使い方はいたって簡単。
通常の砥石のように水を付けて研ぐだけです。
今回初めてダイヤモンド砥石を使いましたが、削り味が半端ないです!!
ゴリゴリ手に伝わってくる感触で研いでいるというよりは削っている感じですね。
あぁ、これはいいぞッ!!
思わず笑いがこみ上げてきました。アハハ( ´∀` )
今までの砥石では結構力を入れて研いでいたので腕に負担がかかっていましたが、これは全然力がいりません。
逆に力を入れすぎるとダイヤモンド取れそうだし、直ぐに刃が減っていきそうな感じです。
家庭用の砥石って台が付いているのもありますが、あまり重くないので研いでるうちに動くことがありますよね。
でもこの砥石は大丈夫。
重量が結構あるので砥石と一緒に付いてくる滑り止めのゴムを下に敷いとけば、まずズレることはないです。
ただ、厚さがないので何かでかさ上げしないと包丁によっては研ぎづらいかもしれません。
#400から#1000で十分使える
砥石を買う時にどの番手があればいいのか悩むと思いますが、この砥石の場合#400と#1000で十分です。
おそらくプロの料理人は#3000とか#5000とかで仕上げまですると思いますが、家庭では必要性を感じません。
使い方としては、
- 欠けなど荒れた刃先やシャープナーなどで角度が変わってしまった場合は#400で形を整える。
- 日常的に使っていて切れなくなってきたら#1000で刃を付けるように研ぐ。
私の場合はこういった使い方で十分です。
#1000で仕上げた状態でもトマトくらいなら十分切れますよ。
それでも満足できない方のみ、仕上げ用の砥石を使って研ぎ上げてください。
なぜダイヤモンド砥石が優秀なのか
知っての通り、ダイヤモンドは天然で最も硬い鉱石です。
砥石に使われているのは人工的に作った合成ダイヤモンドでしょうが、硬さは一緒。
むしろ天然よりもっと硬いかもしれませんが。
当然、金属より硬いのでどんどん削れるわけです。
ここからはめんどくさい話です。
砥石で重要になるのは「ひっかき傷」に対する値です。
通常、鉱物には「モース硬度」が使われますが、金属には使われないので比較できません。
そこで、ビッカース硬さの値を載せているサイトがあったので参考に載せておきます。
この表を見てみると一目瞭然なんですが、ダイヤモンド:7140~15300に対して、研ぎにくいことで有名なハイスでさえ722です。
10倍以上ですね。
それだけダイヤモンドは硬いので、良く削れるというわけです。
そもそも、ビッカース硬さの試験方法はダイヤモンドを対象に押し当てて、その変形具合を見るので数値を見るまでもないんですがね。
衝撃には弱い
これは余談になりますが、ダイヤモンドが最も硬いというのは事実です。
でも、衝撃には弱いので注意してください。
研ぐ時もガシガシ手荒に研ぐと、くっついているダイアモンドが割れたり欠けたりしてしまいます。
ビッカース硬さとは変形しにくさなのでひっかきに対する硬さと同等に考えても特に問題ないかと思いますが、衝撃に対する強さはまた別の種類になります。
衝突や落下など非常に大きな衝撃を瞬間的に受けた場合にその金属が壊れないかどうか、という点は硬さだけではなく、衝撃をどれだけ吸収できるのかという指標である「衝撃値」によって推計されます(衝撃への強さは耐撃性とも言い、靱性〔粘り〕が強いものほど衝撃に強くなります)。
砥石と研削研磨の情報サイト
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