生姜風味でクセのあるエナジードリンクだった
RAIZIN(ライジン)
が新しくなっていました。
- RAIZIN HARD GINGER(ハードジンジャー)
- RAIZIN FRUITY THUNDER(フルーティーサンダー)
- RAIZIN SWEETY RED(スウィーティーレッド)※夏季限定
カフェインに代わる新素材「enXtra」を日本で初めて配合したらしい。
カフェインのような覚醒効果があるようですが、わざわざ別のモノを使用したということは何かメリットが有るはずです。
もしかしたら、これから流行るかもしれないenXtra(エネキストラ)について調べてみました。
enXtra(エネキストラ)の原料はガランガル
大正製薬によると、エネキストラはガランガルという異国のショウガから抽出したモノのようです。
「enXtra」は、ショウガ科の植物「ガランガル(Alpinia Galangal)」の地下茎から抽出したもので、カフェインに代わる新しい機能性素材です。また、世界的な食品素材展Vitafoods Europe、Vitafoods Asiaにて、アワードを受賞※4するなど、全世界で高い評価を得た新素材です。
大正製薬HP
味の方は?と言うとお決まりのジンジャーテイスト。
強めの刺激が舌に来ます。
ハードジンジャーはその名の通りジンジャー強めなので鼻に来ます。
油断しているとむせる可能性あり。
フルーティサンダーはジンジャーは抑え気味でフルーティです。
もうちょっと甘みを抑えてくれたほうが好みですが…
旨いです。
色は茶色系で味に関わらずどちらも同じような色ですね。
夏季限定のスウィーティレッドは謎の味ですが、どこかで味わったことがある…
あー… スイカ味ですね。
いや、厳密にはスイカじゃないけどスイカバーのような味ですね。
心なしか他のテイストより涼感を舌に感じます。
夏限定だから??
ガランガルとは?
ガランガルというのは英名で、学名をAlpinia Galangal(アルピニア・ガランガ)と言います。
一般的にはそんなに馴染みがないと思いますが、というか私は知りませんでしたが、色々な呼び名があり、日本でも普通に流通しています。
- 大ガランガル
- タイジンジャー
- シャムジンジャー
- ナンキョウ
などと呼ばれ、特にタイ料理でよく使用されています。
料理をする方はご存知かもしれないですが、見た目はショウガとよく似ているものの、味はかなり違うのでショウガで代用というのはNGらしいです。
種類も多く、その風味は松や胡椒、柑橘系のものまであるそうです。
ショウガよりも固いので、そのまま食べると言うよりはスパイスとして使うことが多いです。
そういえば、トムヤムクンを食べたときにショウガみたいなルックスのやつが入っていたのを思い出しました。
普通にショウガだと思っていたので一応噛んではみるものの、噛み切れなくて諦めた経験があります。
確かに固くて繊維質で(生姜というよりむしろ木?)という食感だったような気がします。
実はあれがガランガルだったようです。
ちなみに、ガランガルが使用されている代表的な料理には以下のようなものがあります。
・タイ料理
トムヤムクン、マッサマンカレー、グリーンカレー、トムカーガイ、
・インドネシア料理
アヤムゴレン、グレ(カレー)、サンバルソース(万能な辛味ソース)
・その他
チャイ、ガランガルティー、カオマンガイ
おいしいやつばっかです。
enXtra(エネキストラ)の効果
さて、肝心のenXtra(エネキストラ)ですが、以下のような効果が証明されているそうです。
- 注意力と集中力の向上させる
- カフェインの効果をサポートする
この結果は53人を対象とした臨床試験で心拍数や血圧を上げることなく、精神的な覚醒と集中力向上させる効果を確認済みとのこと。※プラシボを除外する方法で試験。
時間にして最大5時間続くそうです。
単体で摂取してもカフェインの代用になりますが、カフェインと同時に摂ることでカフェインの効果を助け、さらに「カフェインクラッシュ」を減らすことができるらしい。
注意力と集中力の向上
enXtra(エネキストラ)は体内で以下のように作用します。
- 脳内のドーパミンレベルを上げる
- アセチルコリンエステラーゼを阻害する
2つとも神経伝達物質に関する作用です。
神経伝達物質はシナプスで神経の伝達に使われますが、細胞に再度取り込まれてしまうものもあります。
エネキストラの活性化合物はその取り込みを抑制することで、ドーパミンのレベルを上げます。
また、神経伝達物質の中でも重要なアセチルコリンを分解してしまう「アセチルコリンエステラーゼ」の働きを抑制します。
この2つの作用の結果、覚醒効果と集中効果を生み出すようです。
カフェインクラッシュとは
カフェインクラッシュなんて初めて聞いたという人もいるかも知れませんが、コーヒーを飲んだ後しばらくは眠気もなくなり頭も冴えていたのに、その後、急激に眠くなったりした経験はないでしょうか?
カフェインの効果というのは摂取してから1時間後くらいでピークになり、大体3時間ほどで効果はほぼなくなります。
そして、カフェインの効果が切れたとき、急に疲労感や眠気が襲ってくるのです。
なぜそうなるのか?
理解するためには、眠気とカフェインの作用について知る必要があります。
眠くなる仕組み
人が眠くなる仕組みは完全に解明されているわけではないですが、脳内に「アデノシン」が増えると眠くなると言われています。
脳内に「アデノシン」が増えると「腹側外側視索前野」が活性化され、「結節乳頭核」の働きを抑制させるので、覚醒物質である「ヒスタミン」の分泌が少なくなります。
脳内のイメージはこんな感じ。
覚醒物質である「ヒスタミン」が少なくなった脳は、結果的に眠くなる。
というわけです。
このアデノシンというのは、どこかで聞いたことのあるような名前ですが、私達のエネルギー源であるアデノシン三リン酸(ATP)の代謝物です。
つまり、活動をすればアデノシンが作り出されるので「動けば眠くなる」というのは当然のことなんですね。
カフェインで眠気が覚める仕組み
では、カフェインを摂取するとどうなるかを見ていきます。
「カフェイン」は「アデノシン」が「腹側外側視索前野」に到達するのを阻害します。
そうすると「腹側外側視索前野」は活性化されないので、今度は「結節乳頭核」が活性化されます。
その結果「ヒスタミン」が分泌され、覚醒するわけです。
カフェインクラッシュ
カフェインはアデノシンを「分解したり」「消したり」するわけではないので、カフェインによって覚醒している間もアデノシンは増え続けます。
そして、カフェインによる覚醒中に増え続けたアデノシンは、カフェインが切れると一気に「腹側外側視索前野」に押し寄せます。
そうなると、絶望的に眠くなるわけです。
これがカフェインクラッシュの正体です。
エネキストラが、なぜカフェインクラッシュを防ぐ事ができるのか分かりませんが、本当であればサプリメントとしても利用価値があります。
カフェインはメリットもありますが、慢性的な摂取によって依存が発生したりとデメリットもあります。
もし副作用なく頭が冴えるような成分があれば、ありがたいことです。
※スウィーティレッドは夏季限定
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