再生砕石を買うならリサイクルセンターが一番安い。
コンクリートの下地作りなどに使用する砕石はどこから購入しますか?
DIYでコンクリートを打ったりする場合には結構大量に砕石を使用することになりますが、極力費用を抑えたい人には参考になるかもしれません。
私の調べた限り、砕石の販売価格は以下のような順序になっていました。
袋売り>袋詰め放題>町の建材屋>リサイクルセンター
袋売り(砕石)
ホームセンターで取り扱っているのでよく目にすることが多いと思います。
1袋20kgのパックになった状態で大体200~250円で売られています。
普通の車にも積み込み出来るので手軽でいいのですが、多く使用するとなるとやっぱり高い。
袋詰め放題(砕石)
こちらもホームセンターですが、大型店舗やコアな店舗でよく見かけます。
ブロック塀に囲まれた地面にそのまま盛ってあるやつで、土嚢袋に詰め放題いくらという感じで売っていることが多いです。
既に袋詰めされている物より若干安い価格設定になっていますが、それでも結構します。
しかも乗用車に積むにはちょっと抵抗がありますね‥こぼれたら大変ですし。
町の建材屋(砕石or再生砕石)
1立米(m3)以上使う場合は近くの建材屋さんに頼むのがベスト。
指定場所までダンプで配送してくれるので、圧倒的に安く早く手間がかかりません。
近くにそんなのないよ~と思っていても意外に探すとあったりします。
地域や配送距離で価格は変動しますが、普通の砕石(C40)は5000円/m3~あるようです。(関東はもっと高いと思う)
再生砕石(RC40)を扱っているところもあり、その場合は更に安い。
私は神奈川ですが、近くの建材屋さんからRC40を4000円/m3(税抜き)で購入しました。※配送込み
最小販売単位はその店ごとに違うと思うので確認したほうがいいです。
0.5立米(m3)からとか…
リサイクルセンター(再生砕石)
ココが本命。
おそらくどの地域にもコンクリートガラやアスファルト廃材等をリサイクルしている施設があるのですが、そこから購入するのが最も安いです。
ただし、リサイクルセンターで販売される物は普通の砕石ではなく、コンクリート廃材などを再利用した「再生砕石※」と呼ばれるものです。※詳細は後述します。
業者しか取引してくれない所もあるかと思いますが、個人でも購入できるところもあります。
例えば神奈川だと藤沢市に「建設資源リサイクルセンター」という施設があります。
ここは個人でも現金で購入可能です。
ここはコンクリートガラなどの受け入れをしているので、廃材を積んだダンプが多く往来しています。
業者から受け入れた廃材を粉砕して再生砕石として販売しているんですね。
※参考に販売価格は再生砕石(RC40)710円/tでした。
立米(m3)に換算すると約1000円/立米(m3)程度なのでどこよりも激安です。
というわけなので、使用する量によってはダンプを借りて自分で購入したほうが断然安く済むんですよ。
再生砕石に関する注意
ここで推しているのは再生砕石の事であり、コンクリートを打設したり、ブロックを積んで塀を建てたりする場合の下地に使う。
そういった用途で「再生砕石」をおすすめしています。
それはなぜ?
砕石と再生砕石の違い
まず砕石にはホームセンターで売っているような普通の「砕石」と建造物のリサイクル品である「再生砕石」の二つがあります。
これらの違いはこんな感じです。
- 砕石(C40):自然の岩を砕いたもの
- 再生砕石(RC40):コンクリート廃材を粉砕したもの
先にも書きましたが、再生砕石とは通常の岩を砕いたものではなくて、建物や道路を解体したときに発生したコンクリートガラやアスファルト廃材、ブロックやレンガなんかを砕いたものなので色々な物が混入しています。
メッシュワイヤーのクズであろう針金とか、レンガや瓦のようなもの、アスファルト、木端、プラ管などなど…。
つまり、色や質感が違うものが混入しているし、大きさも形も揃っていない、ごみは入ってる。
元はコンクリート。砕いたものなので当然ですが。。
敷いた時に見た目が悪いんですよね。
転圧するには最適
ただ見た目は悪いですが、下地に使う分には“転圧した時に締め固まってくれればいい”だけなので再生砕石(RC40)で十分です。
それにRC40というのは粒が0~40mmまで混合されているもので、そもそも地面を締め固めるには、粒子が揃っているよりは色々な大きさの物が混在している方が都合がいいそうです。
だからホームセンターの「〇号砕石」といった粒が揃って見た目が良い物より、色々混ざったRC40の方が下地には都合がいいんですね。
※再生砕石には大きさを揃えたRM○○なんてのもあるようです。
廃材が入った砕石を庭に使うなんて‥なんかイヤ‥と思っているそこのあなた。
建設リサイクル法が施行されてから、公共の工事でもこれらの再生材は多く使われているので性能的にはなんら問題ありませんよ。
ちなみに転圧するには、角が尖っているごつごつした物の方が噛みあって固定されるという事なので、コンクリに混ぜ込む川砂利を代用するのは止めましょう。
使用上の注意
安価な再生砕石ですが、かつてアスベストの混入など問題が出たこともあり、庭に撒いて使ったりするには向かないと思われます。
あくまで下地、もしくは駐車場だとか雑草の抑制のために敷き詰めるといった、外観が重要ではない箇所での使用に限ったほうが賢明かもしれません。
下地以外に使用する場合ですが、パンクや怪我防止に針金などは取り除いて下さい。
広げる時にレーキなどで均すと思うので、その時に見つけましょう。
普通の砕石はどこに使うのか
逆に粒揃いの砕石は見た目がいいので庭や自宅の駐車場などの表層に使う事が多いようです。
敷いた時に隙間が出来やすいので水はけを良くしたい場所だとか暗渠パイプの周りなんかに使うのも良さそうです。
砂利の代わりにコンクリートに混ぜて使う事もあるみたい。
下地に必要な砕石と価格
さて次は実際に自分がどのくらいの量を使用するのか?費用がかかるのか?を想定してみます。
20kg入りの袋は結構重いので初めは「結構量あるなぁ」なんて感じるかもしれませんが、実際に撒くとすぐに無くなってしまいます。
ということで、たった20kgの砕石でどのくらいの範囲に使えるか試しに計算してみました。
砕石の重さは大体1700kg/m3で計算されるので、20kgだと何m3になるでしょう?
0.0117647m3です…
分かりにくいのでcm3に直します。
11,764.7cm3です。
例えば駐車場の下地に厚さ5mで敷く場合だと、一辺約48.5cmの四角ほどの面積にしか敷けないんですよね。
タイルカーペットくらいの大きさですね。
一台分くらいの3m×6mの駐車場を想定したとしても、20kgだと77袋くらい必要です。
その大きさの駐車場の下地に使う砕石だけで19,000円ほどかかってしまう事になります。
これが高く感じるか安く感じるか‥
値段以外にも、例えばホムセンで20kgの袋を77個購入する場合、軽トラを借りたとしても積み下ろしが重労働です。
袋を開けて撒くのも大変。
更に軽トラの積載量は350kg。
約1,540kgの砕石を運ぶには5回も往復しないとダメです。
面倒ですねぇ。
ダンプをレンタルする
もしリサイクルセンターに買いに行く場合はダンプが必要になると思います。
普通のレンタカー屋でトラックを借りても、荷台に砕石をそのまま載せたりするのはNGというのが一般的だし、ダンプアップできないのは面倒です。
だったらダンプを借りましょう。
レンタカーラインナップにダンプがある場合もありますが、割高なのがほとんどなので建機をレンタルしている所で借りるのがおすすめです。
建機のレンタル会社も個人お断りな場合がありますが、太陽建機レンタルの場合はHPに「個人歓迎」と書いてあるので問題なく借りられます。
しかもダンプは軽から4tまでラインナップがあり、2tダンプは10,000円/日くらいでレンタル可能です。
2tダンプを借りてリサイクルセンターに買いに行けばダンプレンタルと燃料+再生砕石でも15,000円でおつりが来ますね。
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