手術を決めてから、待ちに待った鼻中隔湾曲症の手術当日がやってきました。
術後は一週間ほど安静にしなくてはならないので、前日に筋トレは済ませてあります。
当日はあいにくの雨模様でしたが、花粉症には意外と優しい天気です。
そんなこともあり、朝から気持ちは穏やかでした。
鼻中隔湾曲症の手術レポート
病院には少し前に着いたので、開錠とともに入場。
最初に今晩泊まる病室を案内され、もう一度、血液検査やアレルギー検査、検尿をして部屋で待機をします。
病室は二人部屋ですが、患者は私しかいないので貸し切りになっていました。
とりあえず先生の準備ができるまでは待機ということなのですが、その間に点滴を二つしました。
点滴の中には眠くなるような薬が入っているとのことで、おそらく手術中の痛み緩和にも効果があるのではないかと思います。
一つ目の点滴は部屋のベッドの上で、二つ目は手術台の上で待機しながらになります。
それと同時に鼻には麻酔漬けのガーゼが差し込まれます。
二つ目の点滴くらいからボーっとしてきて、同時に尿意をもよおしましたがトイレには行かせてもらえません。
恥ずかしながら診察台の横で尿瓶にしました。
人生初の尿瓶にin。
朦朧とした意識の中で(点滴してるから尿意がどうのこうの…)と看護師さんが言っていたような気がしますが、あまり覚えていません…
(脱水ではない通常の状態で点滴をするとトイレが近くなるのでしょう。)
術式開始!!
さて、先生が来たら待望の手術が始まります。
顏には鼻の部分に穴が開いた布をかぶされますが、穴の隙間から少し外が見える感じです。
ということはつまり、鼻の前に現れる器具なんかがまる見えになるわけですね。
賛否分かれると思いますが、どんな器具でいじられるのか分からないよりは良い。
そう私は思いました。
まずは鼻の中に麻酔注射をします。
鼻にはあらかじめ麻酔漬けのガーゼが詰め込まれていたので、痛みはなく感触だけ感じました。
手術が始まる前は平常心でイケると思っていましたが、麻酔をされたあたりからやはり鼓動が早くなり、恐怖心がでてきました。
残念ながら自分がビビりだということを思い知らされた瞬間でもあります。
麻酔が効いてきたら、本格的な手術が開始されます。
鼻に入刀
この時点で鼻周辺の麻酔は効いていますが、意識はあります。
点滴のせいで寝ぼけているような状態ではありますが。
最初に行ったのは鼻中隔の切除です。
曲がっている側の鼻中隔の皮膚を切開し、そこから作業を開始します。
顏にかけられた布の隙間からは、細長いペンチやニッパーの様なものが見えていたので、感覚と合わせてどのようなことをしているのかが分かります。
作業内容はいたって単純です。
- ペンチで軟骨をつかむ
- ハサミで周辺から切り離す
- すんなり取れないときはねじる・こじる
だから「バチンッ」とか「メキメキッ」とか聞こえます。
実にダイナミック。
次々に自分の鼻の中から骨の欠片のようなものが出てきます。
これは奇妙な感覚です。
ノミのようなモノで…
ペンチのようなもので取れる骨をおおむね取り除いたところで先生から
「取りにくいところはコレ使いますからね。少し響くかもしれないけど我慢してくださいね~」
と言われ、鼻先を見ると手には大工道具のノミのようなモノが…
使い方はそのまんま、ノミを鼻に入れてガッツリハンマーで叩いてきます。
これは結構響く!そして痛い!
振動が来るのはしょうがないとして、麻酔が効いているのは実は鼻の周りのみで、鼻の奥の方や目の奥のあたりは効いていない状態なんです。
そのため、叩かれるたびに鼻と目の奥に鈍痛がッ!!
耐えられない痛みじゃないんですが、例えるなら「鼻っ面を殴られた時の痛み」ですね。
言葉では言い表せないんですが、アレによく似ています。
格闘技とかやっていた人はよくわかると思います。
本当にあんな感じです。
鼻に栓をして終わり
内視鏡下副鼻腔の手術もしているはずですが、いつやったのかよく分からなかったです。
骨を取り終えた後に吸引機でズボズボやっていたので、あれかなと思うんですが確かめるのを忘れました。
鼻中隔を取り除いたら最初に切開した傷口を縫って、スポンジのようなモノを鼻に詰め込んで手術は終了になりました。
このスポンジは、せっかく空けた穴が塞がらないようにするためと、体液などがとめどなく流れ出るのを防いでいるそうです。
この日は入院して帰るのは翌日です。
まだ麻酔が効いているのでベットに横になったら直ぐに眠りにつきました。
つづく。
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